漫画を描こう「ペン入れその2」

それではペン入れについての解説ですが、実はそこまで解説と言えるような事はありません!(何

まったく無いという事はないのですが、ペン入れというのはペンで描いていくだけの事なので…
自分の描いた下書きをペンでなぞるだけなので、特に解説できる内容はございません。
例えば服のシワはこういう風に描けばいいとか、影の処理はベタでやるか斜線でやるか、またはスクリ−ントーンでetc…こういうのは個人の作風によるので、教えてどうこうできるものではないので、自分に合う方法を探して見ましょう。
これもペン入れの醍醐味だと思います。

と言うとものすごいなげやり感があるので、テクニックという程ではないですがペン入れの時の注意点をいくつかご紹介します。

上の画像は今描きかけの原稿ですが、ドーンとでかい矢印が入っています。

ペン入れをする時は矢印の通り左上から始めると吉です。

ペンはインクを使いますので、乾いていない時に触れるとインクが伸びてしまい原稿を汚してしまうことになります。
たいていの人は右利きだと思いますが、左上から描くと自分の右手でペン入れをした絵(線)に触れなくて済みます。
漫画は右上から始まるものなのでそこから描き始めたい気持ちも分からなくはないですが、よく線を手でこすってしまうという方は左上から描いてみましょう。

あと、プロの漫画家さんがペン入れをしている時に「手袋」をしているのを見た事があるという方は多いと思いますが、もちろん重要な意味があります。

あれは手の脂や汗が原稿に付くのを防ぐためにやっているのですが、じゃあ手袋をしないとどうなるのかというと…
今回は手袋を用意していなかったので私は素手でやってしまっていたのですが、原稿に脂が付くとインクのノリが悪くなったり、原稿自体を汚してしまうのを防ぐためです。

普段ペン入れなどをしない方はあまり意識した事はないと思いますが、ベタ塗りの時にかなりムラが出来たりとなかなかめんどくさい事になる事もあるので、なるべく着用した方がいいかと思います。

手袋のかわりにテッシュペーパーを敷いてやるものOKです。
要は原稿に手(脂や汗)が直接触れるのを防げればいいのです。

とは言いつつも私はベタ塗りなどは全てデジタルでやる予定なので、そこまで気をつかっていません。あはは。