漫画を描こう「ネーム編」

描く内容やページ数、締め切りを決めたので次はいよいよ本文に取り掛かります。

これからは同人誌を作るというよりは漫画を描くという趣旨に変わってしまいますが、所々で製本に必要な作業も入ってくるので一つずつ紹介したいと思います。

それでは漫画を描くという事で、まずは「ネーム」を描く事からはじめます。

ネームという単語を聞いた事はあると思いますが、簡単に言えば漫画の設計図です。
イラストで言えば「ラフ絵」にあたります。
ちなみに私のネームはこんな感じになっております。

描いてある情報は最低限必要なものになっていますので、かなり雑ですし自分以外の人にはおそらく伝わらないと思います。あはは。

ここで注意しないといけないのが、「ネーム」と「下書き」は別モノという事です。

ネームという作業で漫画のある程度の進行や内容を決め、コマ割りや人物の配置、セリフ等を組み立てていきます。
大雑把に言えば下書きと同義かもしれませんが、ここで言う下書きはペン入れを前提としたリハーサルなので、意味合いとしてはかなり異なります。

頭の中ではストーリーも決まりこういう流れで最後はこういうオチにしようと考えていても実際に紙に描いてみるとこれがなかなか思い通りにいかないものです。
予定ページ数に達しなかったり逆に足りないなんて事もありえます。
もしこの作業を本番同然の下書きレベルで絵を描いていた場合、描いては消し描いては消しを繰り替えすと時間がかかり効率が悪くなります。

まずは私の描いたようなラクガキレベルでもいいのでざっと流れを把握しておけば、あとはそれになぞって下書きをすればいいのです。
もちろんネームはあくまで仮組みなので、下書きをしながらそこは微調整をしていけばOKなのです。

ただ同人誌は自分で好きなように作るものですから、もちろんネームを描かずに下書きから始めてもかまいません。
あくまでこのプログは私の作業工程を紹介するものになりますので、自分なりのやり方を模索してみましょう。

しかしネームを描くのと描かないのとでは断然作業の進行具合も変わってくると思いますので、まずはこの作業に慣れてみることをオススメします。