漫画を描こう「下書き編その1」

今回から本格的な作業に入ります。
といってもまだ下書きですので、気楽にいきましょう。

ネームができたら原稿用紙に下書きを描いていきましょう。

と、その前に原稿用紙に書いてく上での注意について説明します。

原稿用紙を見てみると何かいろんなガイド線が引いてあると思います。
もちろん描いてあるからにはちゃんと意味はあります。

上の画像は実際に書いた下書きになります。
分かりやすく主なガイド線を色分けしました。

1.内枠(緑のライン)
一番内側のラインですが、これが基本となります。
コマの枠線などは基本的にこれに沿って書いていきます。

もちろん大ゴマや変則コマの場合はガイド線をぶち抜くように書いていきますが、キャラクターやセリフなどの大事な要因は必ずこの内枠に収まるように書きましょう。

2.仕上がり線(青のライン)
この線より内側にあるものが本にした際に紙に印刷されます。

3.断ち切り線(赤のライン)
仕上がり線よりもちょっと外側にある線ですが、印刷された後は仕上がり線で裁断されます。
断ち切り線とはこの裁断時に生じるズレを考慮して引いてある線になります。

印刷されるのは仕上がり線の内側の部分になりますが、大ゴマなどで仕上がり線きっちりに絵を描いてしまうと印刷の際に空白ができたりしてしまいますので、必ず断ち切り線を越えて描くようにしましょう。
ベタ塗りや背景を描く際は特に気をつけましょう。

4.のど
「のど」とは本を綴じている部分の事です。

あまりいい参考例ではないですが、上の画像を漫画本を開いた状態だと思ってください。
真ん中の赤色の部分が「のど」です。

ここの部分に見せたい部分やセリフなどを書き込むと製本の際に
糊付けされてしまい見にくくなったり最悪見れなくなってしまいますのでこの部分はなるべく書き込まないようにしましょう。

大ゴマなどでのどの仕上がり線まで書く場合はキャラやセリフなどの見せたい部分は必ず内枠の中に描くようにしましょう。

…とまぁ、ざっとこんなところでしょうか。
以上の内容に気をつけて実際に原稿用紙に下書きをしていきましょう。