漫画を描こう「デジタル編その1」

それではペン入れの次はいよいよデジタル作業に入ります。

デジタルについてはおなじみ「Photoshop」を使用して解説していきます。
Photoshop以外のソフトを使っている方にとっては手法が異なるところもあるかと思いますが
やる事は変わらないのでとりあえず参考にしていただければと思います。

〜お詫び〜
私が使用しているPhotoshopのバージョンが6.0と正直古いです。
CSなどの最近のバージョンについては私もほぼ触った事がないので
バージョンによって解説に食い違いがあるかもしれませんので
あらかじめご了承ください!

それではまずはスキャナを使って原稿をパソコンに取り込んでデータ化します。

Photoshopの「ファイル」を開いて「読み込み」を選択。
そこで自分の使っているスキャナを選択して起動させる。

スキャナを起動すると下記のようなソフトが起動しますね。

ここで必ず設定をしないといけないのが「解像度」です。
大友出版印刷ではモノクロ原稿の場合以下のように推奨しています。

・グレースケール・600dpi/inch(推奨)
・モノクロ二階調・1200dpi/inch(推奨)

グレースケールとモノクロ二階調て何ですのん?という思いがあるかと思いますが、私もあまり詳しくないのでざっと説明すると…

◆グレースケール
色を白と黒までの明暗だけで表現し、色の情報は含まないデータ。

◆モノクロ二階調
その名の通り「黒」と「白」のみで構成されるデータ。

こうやって書くと「結局何が違うの?」と思いますが実際に画像で比較してみましょう。

サンプル画像のチョイスがあまりよろしく無いですが、こんな感じになります。
で、具体的に解説すると

どちらも白と黒の二色を使うという事は共通ですが、
たとえば「灰色」を表現しようとした場合
グレースケールは白50%と黒50%で灰色という色が表現できますが、
モノクロ二階調は黒と白しか使えないので色をスクリーントーンのように点描で濃淡を調整してるといった具合です。

この講座でのデータ作成過程においてはグレースケールで進めていきたいと思います。(※1)

話がちょっと脱線してしまいましたが、グレースケールでデータを取り込む事になりましたので、
画像では350となっていますが、解像度を「600dpi」にして取り込みましょう。

どうせモノクロになるのでイメージタイプを白黒写真で取り込むとデータの容量も小さくなるのでいいですよ。
※B5原稿を600dpiで取り込むとカラー:46MB/モノクロ:16MBになりました。



【補足】
(※1)
効果にスクリーントーンを使用する場合、線画は二値化推奨です。
アンチエイリアスのかかった画像は主線がぼやけたり、トーンがモアレたりする恐れがあります。